はじめに(東京信号なし区間とは)
都内をドライブしていると、たまに高速道路でもないのに橋やトンネルなどが続き、信号で止まることなく長く走れる区間が現れます。
このブログではこのような都内の一般道で信号のない区間を「東京信号なし区間」と題し、シリーズ化してゆるゆる紹介しています。
なお、基本的にこのシリーズでは、東京都内を通る一般道(高速道路や首都高などの有料道路は除く)かつ、片側2車線以上の快走路を紹介していく予定です。
区間概要
首都高や東関東道などの側道で、東京湾をぐるりと囲むように作られている国道357号東京湾岸道路。
厳密には神奈川県内などにまだ完成していない区間もあり、湾岸道路だけでぐるりと回ることはできませんが、特に東京〜千葉の移動においてはとても重要な道路です。
湾岸道路では複数の区間で立体交差化の工事が進められており、2024年4月現在、千葉県浦安市の中央公園前交差点から江東区の辰巳交差点までのなんと約8.1kmの区間を信号なしで進むことができます。
葛西や新木場の辺りは立体交差が続くというよりは立体部そのものが続いていて、まるで高速道路が二本並行しているかのようです。
地方には無料のバイパスはよくありますが、東京の下道で信号なしでここまで長く進めるのはここくらいではないでしょうか。
全体ルート
信号なし区間の全体ルートは以下の通りです。
始点:中央公園前交差点(千葉県浦安市弁天)
終点:辰巳交差点(江東区辰巳)
距離:8.1km
途中の出入口
舞浜出入口、葛西出入口、新木場出入口
このほか、中央公園前交差点から舞浜立体の間に数か所路地との交差点あり。
通過する主な道路
- 市役所通り
- 舞浜駅北側の大通り
- 環七通り
- 葛西中央通り
- 船堀街道
- 明治通り
信号なし区間の様子
浦安市弁天
浦安市の中央公園前交差点からしばらく地上部を走ります。
舞浜
舞浜の陸橋を上ると目の前に見えてくるのが東京ディズニーランドホテルです。
何回通っても、ここを通るたびに「あ、ディズニー見えてきた!」って声が出てしまいます。
さすがは夢の国のホテルというだけあって、思わず息を飲むような立派な建物です。特に夜は建物全体のイルミネーションが煌々ときらめいていて圧巻です。
舞浜大橋
旧江戸川に架かる舞浜大橋を渡ると、東京都江戸川区に入ります。
葛西
旧江戸川を越えると地上に下りる分岐がありますが、地上に下りずにまっすぐ進むと立体部が続きます。
左手に葛西臨海公園の大観覧車が見えてきます。
荒川河口橋
今度は荒川を渡って江東区に入ります。
それにしても埋立地に計画的に作られている道路なだけあって、とにかく道路部分の土地が広いです。
右側の道路が首都高速湾岸線、左側はJR京葉線です。
なお、新木場ICで首都高に入るには、この橋を渡り終えたあたりで側道に下りておく必要があります。
新木場
新木場の辺りも立体部が続きます。
この辺りは一般道の立体部が上を走り、高速道路は地上部を走るという、なんだか立場が逆転しているような状態になっています。
だんだんと湾岸エリアのタワマン群が見えてきます。
立体部終了
新木場駅を少し過ぎたあたりで快適だった立体部の連続も終了し、側道と合流します。
この先まもなくして三ツ目通りの辰巳交差点で信号なし区間が終了します。
建設中の区間
なお、この区間の両サイドでは、以下の工事が進められています。
塩浜立体(首都国道事務所ホームページへ)
辰巳・東雲・有明立体(川崎国道事務所ホームページへ)
これらが完成すると、船橋市栄町交差点から品川区八潮までなんと約24kmの区間を信号なしで走ることができるようになります。すぐ隣に高速道路があるにもかかわらずです。
これにより並行して走る東関東道の渋滞も解消されるといいですね。
終わりに
真横に高速道路があるにもかかわらずこれだけ長い信号なし区間があると、下道でもいいやって思ってしまいますね。
実際に私もディズニーランドの帰り道は舞浜から首都高には乗らずに、途中まで357と環二通りを使って霞が関から首都高に乗ることもあります。
どちらも所要時間はたいして変わらないのに、これだけで500円くらい浮きます。
↓環二通りの信号なし区間はこちらの記事で紹介しています。
また別の機会に、東京港トンネルや空港北トンネル辺りなどの信号なし区間も紹介できればと思います。
なお、地方のバイパスでは制限速度が80kmのところもありますが、湾岸道路はあくまで一般道のため制限速度が60kmである点、ご注意を。
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